2012年11月1日木曜日

M3御礼/制御棒侍/Girls Only2



M3ご来場の皆様、CDを買ってくださった皆様、本当にありがとうございました。
そしてGirls Only2メンバー&制御棒侍メンバーの皆さん、お疲れさまでした。
CDを置かせていただいた螢屋さん達、ななしさん、お世話になりました。

M3の後、風邪で寝込んでいた為、御礼の日記が遅れてしまいました。
元から体調が良くなかった上に、帰り道で雨に当たってしまったからでしょう。
実は今も38℃の熱があるのですが、意外と熱が出ている時は諸症状が落ち着いて
楽なので、こうしてパソコンに向かっています。

今回も、女子部として出展しました。
いやー、本当、ブースって狭いよね。後50cmぐらい幅欲しいねw

今回女子部では、旧譜の他、新譜として『Battery Operated: Girls Only 2』と
映画「制御棒侍」サウンドトラック』、そしてちゃきさんの個人アルバム
me and my shadow』を発表。

自分も深く関わっている、『Battery Operated: Girls Only 2』と
映画「制御棒侍」サウンドトラック』について軽くご紹介します。

Battery Operated: Girls Only2
今回も、CD装幀のデザインを担当させていただきました。
前に撮った写真や素材を使い、デザインも前回の路線を踏襲ということで
前回と比べたら驚くほど苦戦しませんでした。

『春のM3では全力疾走しすぎて疲れてしまったから、今回は省エネで
行こう』との幹部合意で出したアルバムで、収録曲も9曲とそんなに多くなく、
装幀のオプションも質素なものを選び、お財布に優しく500円で販売♪
参加メンバーは4人でした!

本屋さんに行って研究してきたと言うちゃきさんこだわりのポップ。

音源のデモが聴けるPVはこちら!(ちゃきさん作成)
ガーリィなジャケに反して、骨太で質の良いトラックが揃っております。

今回、私は2曲提供しました。
実はプライベートで色々とゴタゴタがあり、提出期限に遅れてしまったりと
色々ご迷惑をおかけしてしまいました。この場を借りてお詫びします。

1曲目『religia3.4』by CardiacTrance
religiaは、ポーランド語(確か)で信仰とか宗教という意味です。
傾向は前回の『Casper』に似ている、つまりDS-10とM01の両刀な
オペラテクノなのですが、いつもの自分の作風とかなり離れており、
自分でも何でこのような曲を作る気になったのか、よく分からんのですw
確か、真夜中に何か考え事をしていて、ふと思いついたような…w

曲中でBPMが変わりまくり、変拍子も激しいですが一応テクノです。
多分、4つで打っている箇所は無いんじゃないかな。
新しく買ったガイガーカウンターの音をサンプリングして使いました。
コーラス部分は4声に分かれており、全パート私です。いつもの1人合唱団ですwww
妹にも歌ってもらいたかったのですが、今回はイタリア語のように舌を巻いて
発音する箇所があり、妹は舌を巻けないので、声ネタで参加してもらいました。
時々ボソボソと何か喋っているのが妹です。ちなみに、途中2回ほど入る、
何かを唱えているような低い男性のような声は、DS-10で作った合成音声です。

歌詞やスクリプトに関しては、秘密なので、聞かれても答えませんw
使っている言語に関してもノーコメントですw
(つうか、発音悪いから、言語を知ってる人が聴いても解らないと思うw)

2曲目『enhancement 90』by CardiacTrance
こちらは普通に正当派(?)四つ打ちダンストラックです。
トラックはDS-10+で制作、ボーカル部分のみmicroKORGのボコーダーを
利用しています。(microKORGは何げに電池駆動可能なのだよフフフ。)
エレクトロ、ダブステップ的な要素を入れたので普段の作風よりポップに
なりましたが、個人的に作っていて楽しいタイプの楽曲でした。

前回の収録曲『love30.1y+』と同じく『ある存在』の立場になって歌った
曲ですが、ウジウジしていた前回のヤツとは性格が違い、筋肉バカといった
キャラ付けをしています。英語歌詞ですが、ボコーダーを通しているので
更に聞き取りにくくなっています。歌詞を知りたい方はメールください。
こちらの曲の歌詞は、全く秘密ではありませんのです。
(アメリカの深夜にやっていた、ち○ち○を大きくするおくすりのCMが
インスパイア元なので、ちょっとヨゴレな感じの歌詞ですw)

映画「制御棒侍」オリジナルサウンドトラック
今回、自分が企画したコンピレーションアルバムです。
相当ワケのわからない経緯で発動したプロジェクトなのですが、総勢10名の
豪華メンツが集結してくださいました!お題は映画のサントラ風の曲か、
和風のテクノ。和風ということで、機材縛りをすると難易度が高すぎるので
機材縛りは無しでしたが、蓋を開けてみたら6割以上の楽曲に
DS-10かM01が使われていました。

今回のジャケの為に、花粉症の薬で眠い妹をひきずって写真を撮影してきましたw
この通り、かなり身体はってますw
ブックレットは3つ折り6ページ両面カラー!

ほんの少しメイクをしたのですが、それでも何か知らんけど濃くて、
ジャケに使った画像はPhotoshopで『化粧落とし』をする羽目にw
クロスフェード(CDの曲順に並べてある)はこちらです。
http://soundcloud.com/yotsuchi-systems/crsamurai

実写映像を取り入れ、無駄に凝りまくったPVはこちら!是非見てね♪
個人的には、怖音さんの曲の箇所の映像が気に入っています。

ではでは、オーガナイザー自ら、各楽曲を紹介させてください。

雷(いかづち)の神殿 - Ruins of Thunder - / Akinori Nemoto
骨太な和風サイケデリックトランス。
金属的な音と、ピッチを下げた声ネタ、とことん固いキックが魅力です。
出だしのインパクトとキックの音圧に迫力があるので、1曲目になりました。
Juno Reactorを彷彿とさせるサウンドです。

叢雨 - MURASAME - / Kaoru Watanabe
出す曲全て外れの無い、ピクニック番長わたなべ氏による一曲。
重厚で、重苦しくうねるグルーヴ、それでも疾走感のあるドラムンベース?
ジャングル?といった感じのエスニックなチューンです。とにかくセンスが良い。
M01を2台、DS-10を1台使ったそうで、この濃厚さ、頷けます。

崩壊熱の悪夢 - A nightmare of decay heat - / futagonochichi
今回が初めてのコンピ参加になる、双子の父さんの一曲。
80年代のゲームミュージックを意識した作品だという事ですが、聴いて
一番最初に思ったのは『これは外国でウケる!』でした。王道な和風
チップチューンに仕上がっており、たまらんです。

サムライめぐりあい - Samurai Meguriai - / DJ zetu
何となくアンニュイな雰囲気を醸し出す、ミドルテンポのハウスナンバー。
さすがDJなだけあって、フロアユースも視野に入れた音作りが感じられます。
派手ではないのですが、とてもお洒落な曲です。クラブで踊りたいですね~。
キックとベースの音圧とバランスがとても良い。

制御棒侍の休日 - A rest day of the samurai - / RON
こちらはダンストラックではなく『時代劇のサントラ風』な一曲。
物悲しく哀愁の漂うメロディー、ドラマチックな展開は『サントラ』の名に
相応しいです。メロディーの運びとパーカッションの扱いがとても丁寧。
途中のブレイクが個人的にはお気に入りです。しんみりと聞き惚れてしまいます。

OOASA ~秋の制御不能まつり~ - Outta Control Dope Festival - / CardiacTrance
長いタイトルを付けてしまった為、ジャケのレイアウトの時に自爆しましたw
神楽笛、太鼓の一種であるチャンゴ、ミニジャンベを実際に演奏してサンプリング、
Electribe SXで組んだトラックとミックス。怪しくてアシッドなミニマルテクノに
仕上がったため、こんなラリラリなタイトルになりました。

FUJIYAMA overdrive / kowaoto
DS-10公式イベントでフロアを熱狂の渦に叩き込んだ『怖音サウンド』は健在でした。
オールDS-10で作られたそうです。畳み掛ける暴力的なノイズ、乱打される
パーカッション、うねる怒濤のベース。これ、是非フロアで聴いてみたいです。
今回もDS-10のシーケンス画面は真っ白になっていた事でしょうw

西向く侍 - Samurai is facing west - / COSMOWORKS
冒頭が非常にドラマチックで、とても映画っぽいので、PVの冒頭でも使わせて
いただきました。長年の経験を感じさせる安定感のある曲です。ハード機材を
駆使した、圧倒的にアツく、キャッチーなメロディー。サンプリングのセンスの
良さが光ります。これも、相当に外国人にウケるであろうダンスナンバーです。

侍の舞 - Samurai's Dancing - / X-traX
CT+Xで1曲(半曲?)担当したのに更にもう1曲提供してくれたX-traXさん。
飛翔感のある、壮大なメロディーが特徴のダンスナンバー。クロノトリガーで
お馴染みの光田さんの楽曲を彷彿させる構成で、とてもドラマチックです。
ブレイクの組み方や盛り上げが素晴らしいのでCDの後半に配置しました。

瞬間、心、定めて。 - I am here and alive - / CT+X
CT+XはCardiacTranceとX-traXの2人によるテクノユニットです。
今回もいつもと同じ手法で、M01のデータ交換をして仕上げました。
X-traXさんが大体の骨組みを作り、データを渡された自分が残りを完成させ、
インディアンフルートと神楽笛の演奏を組み込みました。
彼の音の選び方のセンス、キャッチーなメロディー構成にはいつも驚きます。
ドラマチックで哀愁漂う、泣きのトランスです。

悲しみの臨界点 - Past the Critical Point of Sadness - / mistyminds
mistymindさん曰く、制御棒侍プロジェクトが発動するかしないかの初期の
段階で曲のイメージが固まっていたそうです。デモもすぐに上がってきました。
こちらもRONさんと同じく『サントラ風』の曲。M01の和風プリセットを
駆使し、切なくも美しいメロディーを組み上げてくれました。いつも思いますが
mistymindsさんは、気持ちの良いハーモニーの構成が上手です。

CDのマスタリングは曲提供の方もしてくださったCOSMOWORKSさんに
依頼しました。タイトなスケジュールなのにも関わらず、きめ細やかに
個々のメールでの依頼に対応していただき、とても助かりました。

この『制御棒侍プロジェクト』『架空の映画』を題材にしたものです。
私が用意したのは最低限の設定と、何点かの画像のみで、楽曲参加の皆様
には『自分だけの制御棒侍の世界を作ってください』とお願いしました。
その結果、曲の数だけ、制御棒侍の世界が描かれました。

中には、小説などの読み物を送ってくださった方もおり、ここまで
可愛がっていただけるなんて、企画者としてこれほど嬉しい事はありません。



Akinori NemotoさんとDJ zetuさんによる短編小説と、初期段階で出た
絵コンテなどの資料、販促用画像、初公開の画像、各作曲者さんの使用機材
のリストなどを含めた特典PDFを用意しましたので、是非DLしてください
50ページの大ボリュームです!(PDF形式、サイズ約10MB)
http://yotsuchi-osc.sakura.ne.jp/CRSH/CRSHaku.pdf

さて、皆様のお陰で無事に出す事が出来た『映画「制御棒侍」オリジナル
サウンドトラック』ですが、制御棒侍はこれで終わりではありません!
『下ネタから生まれた、本気のエンターテインメント』はこれからです。
来年春のM3でも何かやらかそうと構想を練っている途中です!

今回のアルバムですが、暫くして環境が整ったら、主に海外向けでiTunesか
何かでオンライン配信を開始する予定です。その際はオランダの変態野郎、
DS-10 Dominator参加のボーナス曲を含める予定!お楽しみに!

ちなみに、全曲iTunesで落とすと、多分アルバムを買うよりも高くつくので、
ボーナス曲のみDLしてCDアルバムの方を買うのをお勧めします。
一枚1000円です。通販を受け付けておりますので、是非ご連絡ください。



ちなみにこれM3の戦利品。

2012年6月9日土曜日

楽曲ダウンロード販売開始!&ライブ告知




私も3曲提供しているテクノ系コンピレーションアルバム、
"Battery Operated: Girls Only"がインターネットでもダウンロード
購入が出来るようになりました!
"Battery Operated: Girls Only" Online album download purchase now available!

iTunes Storeは勿論、amazonなどでも買えます。
試聴して、1曲ごとに購入する事も勿論できます。
是非是非!聴いて!そして買って!←

iTunes Store
iTunes Store(日本)
iTunes Store(English)
Amazon.com

アルバムをフルでダウンロードする場合、CDを買った方が安くつくと
いう謎の価格設定になっておりますので、全曲欲しい方はCDの方を
お勧めします。CDの通信販売をやってます。詳しくはこちらから。
【電池駆動式★女子部】公式Webサイト

私個人のアルバム"reasons to be a bitch"(500yen、送料別)の方も
宜しくお願いいたします☆



★★ 告知




"Battery Operated: Girls Only" の発売を記念して、渋谷で
リリースパーティーを行う事が決定しました。是非お越しください!
日曜日だけど19時には終わるから、明日の仕事に響かないよ☆

素敵なゲスト陣の中には、あの佐野電磁さんも!

そうそう、会場の渋谷en-sofさんは雰囲気がオシャレで食べ物も
お酒も美味く、音質も良い、大人で素敵なダイニングバーです。
みんなジャークチキンジャークチキンうるさいけど私的には
魚系メニューがイチオシなんだぜ☆

"Battery Operated: Girls Only" Special Release Party!!
■ 日時:6月24日(日)June,24 (Sun)
■ 場所:en-sof Shibuya, Tokyo ※東急本店の真向かいの地下1Fです
en-sof @ 渋谷

■ OPEN 14:00 START 14:30  ※デイイベントとなります
■ Fee:2000yen/1D付

★★ 出演Artists
mistyminds
CardiacTrance
832pie
(以上、電池駆動式★女子部)

★★ Guests
佐野電磁(sanodg/Nobuyoshi Sano)
CT+X
Kaoru Watanabe

★★ 超かっちょいい(←自画自賛)告知動画も用意しました。
みんなの曲が聴けます。是非見て見て!

Super cool promotion movie! Check it out!






★★ イベント当日は、物販も用意いたします。

We are selling our CDs at the party as well!
"Battery Operated: Girls Only"のCDの販売は勿論、
Celestial Hour (mistyminds), am 5:00(832pie),
reasons to be a bitch (CardiacTrance)など各アーティストの
アルバムも販売を予定しております!是非お越し下さい!

各アルバムのクロスフェードデモの視聴はこちらからどうぞ!

Listen to the cross-fade demo for each CD here! 【電池駆動式★女子部】Official Web



2012年5月3日木曜日

【2】曲紹介と個人アルバム紹介

ここからはちょっと個人的な告知。

先ず、Battery Operated: Girls Onlyに収録された3曲について
ご紹介したいと思います。

Tr.5【Casper】
音源にDS-10とM01の両方を使用したトランス系楽曲。
ベースとシンセ和音はDS-10、リズムトラックとバイオリン、ピアノの音色は
M01を使用。今回、ウタモノをやってみたくて、妹と私によるオペラ風の
コーラスを入れました。その際、初めての録音で妹は固まっていて充分なテイク数が
録れず、私は慣れないボーカル録音指導やらで疲れて、満足の行くものが
録れなかったのですが、マスタリング担当のTuKuRuさんがミキシングの方も
好意で引き受けてくださり、見事に化けました。本当にお世話になりました。

実はボーカルトラックのミキシングは難易度が高く、特殊なテクニックが必要です。
普通にミックスしても、バックのトラックに上手く混ざらず浮いて聴こえます。
フィルターやEQで整える必要があります。
ボーカルを前に持って行くか後ろに持って行くかは好みで決めます。

今回はボーカルトラックの粗が多過ぎたので、後ろの方に持っていくアレンジを
お願いしたのですが、遠くから聞こえてくる感じで、神秘的と言うか、曲の
コンセプトに良く合った感じに仕上がりました。

曲のコンセプトなのですが、モチーフはキリスト教のマギ3賢者です。
過去にBaltasar、Melchiorは発表済みなので今回のCasperで全員が揃いました。
前2曲の発表とだいぶ間があった理由は、Casperの象徴するものが『受難である
死と老い』というネガティブなものであるという事で、タイトルとして
使いにくかったからです。

もの哀しいマイナー進行が多く、ボーカルも儚げな感じ(特に妹)なので
Casperとして発表しました。後々のリサーチで、死と老い以外に
『復活』も象徴していると知りました。^^

3賢者が揃った記念に、ミキシングまで担当してくださったTuKuRuさんに、
3賢者が持って来たという乳香、黄金、没薬のセットを差し上げました。

Tr.8【love30.1y+】
前に、双子の父さんにガイガーカウンターSOEKS-01Mを魔改造していただいて
クリック音のライン出力が可能になった日記を書きました。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1822756284&owner_id=254021
これは是非このコンピで使わなければ…!と思って制作した曲です。

リズムやベースは殆どDS-10、一部シンセ音とヴォコーダーはmicroKORGを
使用。曲のジャンルは自分でもよくわからないのですが、HipHopと言うか
ダブステップ的な何かだと思いますw

この曲の制作は『放射能集め』から始まりましたwww
やさしお、ラジウムボール、キャプテンスタッグのマントルなど、放射線源は
色々とあるのですが、今回は事故で原発から放出されたものにこだわりました。
ホットスポット柏にて、側溝の泥など3種類のサンプルを採取。それぞれ放射線の
レベルが違うのでガイガーカウンターが鳴る頻度に緩急が付けられる仕組みです。

側溝の蓋を開けて泥をほじくり出している私の姿は不気味だったことでしょうw
SOEKS-01Mはクリック音を選ぶ事が出来るのですが、音色が変わると言うより
音階が変わるだけです。音量をMAXにした時のクリック音がF、A、C#、Gの
組み合わせで中では一番使いやすいです。(C#が邪魔ではありますがw)
これをリアルタイムで切り替えたり放射線源に近づけたり離したりする事で
『演奏』が出来ます。とは言っても、放射線はランダムなので完全に制御は
出来ず、そこが面白い所でもあります。音階を切り替えたのは冒頭だけで、
後はずっとAで固定しました。

演奏風景はこんな感じw
サンプルは弱い順から72cpm(0.6μSv/h)180cpm(1.5μSv/h)、
288cpm(2.4μSv/h)です。cpmはCount Per Minuteの略で、1分間に
何回放射線がガイガーカウンターに入るかという数字です。
一番強いサンプルは288cpmなのでかなり頻繁に鳴ります。
(この収録をした後に408cpmのサンプルを近所で発見しましたw
ガイガーカウンターを当てると、カリカリカリカリと、大変やかましいですw)

ロボットボイスの声ネタは、私がmicroKORGのヴォコーダーを使ってアドリブで
喋ったものの中から選びました。英語歌詞ですが色々と妙な事を言ってます。
原発から出た放射性物質にこだわった通称『放射能テクノ』とは言え、歌詞には
敢えて反原発などのニュアンスは入れず、とある『存在』の立場を歌いました。
聴き取りにくいので、歌詞を知りたい方は、ご連絡いただければ元歌詞と和訳を
送りますよん^^

Tr.9【Miyabi Stylus】
機材構成的には一番シンプルな曲です。オールDS-10で、ほぼ全部リアルタイム演奏。
と言っても3台使用したわけですがw(DS-10+1台とDS-10シングル2台)
以前にTaiko StylusとMatsuri Stylusという2曲の和風テクノを発表していますが、
それの後継曲で、今回もかなりアッパーな4つ打ちです。
Taiko Stylusはお神輿サウンド+ねぶた的フレーズ、Matsuri Stylusは一般的な
『和風』サウンド。そしてMiyabi Stylusでは雅楽サウンドを採用しました。

肝となってくるのが音色なのですが、最初はM01で探したのですが雅楽の音色は
殆ど無く、全部DS-10で作りました。琴(和琴)、琵琶、鼓2種、太鼓、笙、龍笛の
7つの他に、雅楽では聞いたことが無いけど、鈴の音の合計8種類を制作。
この作業は大変楽しかったです。笛の音を作る時に一度心が折れそうに
なりましたがw 笛の音ってDS-10でリアルなものを作るのが難しいんですよ。
私自身が、笛を吹くのが好きなので、妥協しにくいというのもあると思います。
どうしてもシンセっぽくなっちゃう。この時は一度M01に戻り、色々と笛系の
プリセットを重ねてみたのですがしっくり来ず、こちらも、音的には
合成っぽくても、LFOがあり、音色の細かい制御のきくDS-10で作りました。

最初は名前の通り雅な感じで始まるのですが、途中から若干エレクトロの入った
テンポ速めの4つ打ちへ変化。ここからはあまり伝統的な和なフレーズに拘らず、
キャッチーでノリノリな感じの進行でやらせていただきました。

曲のサンプルは、こちらのアルバムクロスフェードデモで一部聴く事が出来ます。
http://soundcloud.com/battery-operated/album-battery-operated-girls

こちらのPVでも少し聴けます。

もう1つ告知!

M3では『Battery Operated: Girls Only』以外にも各メンバーの個人アルバムを
500円で販売しました。こちらが私のアルバム『reasons to be a bitch』です。
タイトルの意訳は『アタシが嫌な女な理由』。
収録曲とアルバムのタイトルは全然関係無いです。
最近、『私ってとことん嫌な女だなー』と強く思った出来事があったので、
反省の意味もあってこんなタイトルにしましたw

過去に発表済みの音源も入っていますがCD音質でリマスター済み。
新曲も幾つか収録されています。ハードハウスからアンビエントまで色々。
ジャケが怖いのであまり売れないと思ったのですが、予備用に持って行った5枚も
含め、30枚が早々にまさかの完売!本当にありがとうございました。

CD本体のライナーノーツとはちょっと違った感じで各曲の短い紹介をいたします。

Tr.1【Solid Stylus】
何故かRemixバージョンだけがYouTubeで公開されていた曲。
こちらがオリジナルです。DS-10+で制作。ちょいエロ?

Tr.2【Nepal Soundsketch】
ネパールに旅行に行った時に作った曲です。聴くとその時の思い出が蘇ります。
ネパールの都心と田舎、どっちとも行きましたがそれぞれ違った音に溢れていて
それをDS-10で『スケッチ』しました。

Tr.3【De Sinusknoop】
声ネタと心音がドミちゃんから提供されている、通称『ドミニマル』。
自分としては珍しい3連などを多用した重苦しいグルーヴ感のある曲。

Tr.4【Deep Inside】
オールナイト☆デチューンで演奏したDS-10とM01の合わせ技。
曲調が途中でガラリと変わったりBPMが変わりまくるフリーダムすぎる曲。

Tr.5【Dancing On The Dragon】
これ実は元ネタ有りのRemix曲なのですが、あまりにも原型を留めてないので
収録しました。元ネタわかったらすげーよ。

Tr.6【Sharply Bent Wire】
DS-10に曲のタイトルを連呼させたガッツンガッツンしたハードハウス。
何故か『Wire』の発音が日本語訛りw

Tr.7【Womb Crystal】
制作に費やした時間は非常に短い曲なのですが、何か気に入っています。
DS-10でアンビエント作るの結構好き。

Tr.8【Still Alive】
こちらもDS-10アンビエント。
綺麗で優しい音を目指したのですが、キャラが出てしまい、尖った音も入ってます。

Tr.9【3 in 1】
某所から依頼を受けて制作したのに誤発注でお蔵入りとなった3曲を怒りのあまり
MIXしたものw 30分持たせる予定で作ったものなので、10分程度のこのMIXでは
だいぶ端折ってます。レコーディング風景がこの通りとてもキモいです。
Tr.10【The Synth World (secret bonus)】
クロスフェードデモに収録しなかった、隠し扱いの曲。
気になる方はCD買ってくださいw
色々な意味でブットンでますw

個人アルバムは電池駆動の機材縛りという制約が無く、色々な機材を総動員
したので、部屋がカオスになりました。
(それでも一応、DSのみで作っている曲が圧倒的に多いです。)
(まだ部屋に色々転がっているんだよなぁ。部屋の掃除しなきゃ。)

この個人アルバム『reasons to be a bitch』ですが、もし欲しい!という方が
いらっしゃいましたら、是非ご連絡ください。こちらは業者さんではなく自分で
制作しているので、追加で刷れます。値段は500円+送料です。
イベントなどで手渡し可能ならば、当然送料はいらないです。
先程の日記で告知したリリースパーティーでも販売を予定しております。

クロスフェードデモ(tr.10以外)はこちらで聴けますー。
http://soundcloud.com/battery-operated/reasons-to-be-a-bitch

【1】M3御礼&告知

1ヶ月近く日記を更新していなかった事に気が付きましたw
忙殺されていました。正直、ここ1ヶ月の記憶が曖昧ですw

M3という即売会でDS-10界隈の仲間達とテクノ系オリジナルコンピを作り
出展しました。あんなに大変だとは思わなかった!w

イメトレばかりしていて曲の制作に取りかかるのが遅かった自分が悪いんだけどw
(作曲の際に明確なコンセプトがある場合、イメトレに費やす時間が長いw)
ちょっと(どころじゃなく)タイムマネージメントが甘かった。
ここ1ヶ月ぐらいは常に全力疾走でしたw



知らない人のために説明しておくと、M3は音楽、メディアミックス映像系に特化した
即売会です。コミックマーケットみたいなものと言うか…コミケに行った事が
無いので合ってるか分からないけど。我々のようにオリジナルを作品を出展する
サークル有り、版権物の同人作品を出展するサークル有り。
楽器メーカーなどの企業ブース、演奏ブースもありましたね。こちらKORGさん。



M3について詳しくは:
http://www.m3net.jp/

今回、電池駆動式★女子部というサークルで、オリジナルコンピレーション
アルバム『Battery Operated: Girls Only』を制作いたしました。

きっかけは、M01が出てからDS-10/M01界隈に女性のプレイヤーが少し増え、
『女だけ集めてコンピ作れるんじゃね?』と主催のちゃきさんと話をした事。
アイデア自体は去年の秋ぐらいにはもう出てたけど、実際に企画として
動き出したのはもう少し後の事でした。動き出してからはアッと言う間!

電池駆動式★女子部の公式サイトはこちらです。
http://denchikudoushiki.web.fc2.com/
メンバー紹介やアルバムのクロスフェードデモ、PVなどが見られます。
私の写真は奇跡のウルトラ詐欺写真です。『画像はイメージです』という
注釈文を下に付け加えたいほどです。

最終的に6名の女性が企画に参加、マスタリングを担当して下さったTuKuRuさんと、
ジャケット用の写真撮影のMather君が男性スタッフとしてヘルプに入りました。

13曲+アルバムを購入された方のみDL可能なボーナストラック2曲の
全15曲入りで1000円。ジャケットの印刷を業者さんに頼んだので、本格的な
ものが出来ました。

収録曲はサークル名にも書いてある通り、全て電池で駆動する電子楽器
(DS-10、M01、monotron、kaossilator、microKORGなど)で制作されました。
女性ユーザーが増えたきっかけでもあるM01を使用した曲が一番多いです。
楽曲のクオリティが全体的に高く、DSで作ったとは思えないほどで、曲が全部
CDに収まりきらないと判明した時に、メンバーのほぼ全員が『他の皆さんの
曲の方がすごいので、私のを削ってください』と申告したという裏エピソードがw
(結局、一番多く楽曲を提供しているメンバーの曲を2曲、CDには収録せず
アルバムを買ってくださった方のみDL出来るボーナスにすることで解決しました。)

今回、私は3曲提供しました。皆さんシンプルにDSのみでキメているところ、
1人だけDS以外の機材もぐちゃぐちゃ使ってましたw
主軸はあくまでDSですけど。3曲全部、自分にしては割とキャッチーな傾向です。

曲提供以外にも、CD装幀全般と宣伝用PV、M3会場上映用PV、
ポップやフライヤーのデザインを担当させていただきました。
普段仕事でやっている事が役に立った感じですw
ちゃきさんの方から出していただいたコンセプトが明解だったので楽でした。

写真はMather君とちゃきさんが撮影。『ちょっとだけセクシー、だけど男向け
な直球エロではなく、ガーリィで女の子にもウケる感じ』という本当に微妙な
バランスで匙加減の難しいコンセプトなのに、ちゃきさんが言った通りの
形になった写真が上がってきて感動しました。それに応えてデザインも
かわいいクールな感じで仕上げたつもり…っス。

初期ロットとして100部作ったのですが、お取り置きとM3販売分で
8割売れました。買ってくださった皆様、本当にありがとうございました。
追加生産をする予定です。もし欲しい!という方がいらっしゃいましたら、
是非ご連絡ください。価格は1000円+送料です。

更に、iTunesやAmazonでのダウンロード配信も手配済みです。
近いうちに配信が始まると思うので、追ってご連絡いたします。

【告知】
いつもお世話になっているDETUNE佐野電磁さんのご好意で、リリース
パーティーの開催が決定いたしました!!6/24、場所は渋谷EN-SOFです。
2000円/1Dです。是非是非、遊びにきてください!CDの販売もいたします。
まだ少し先の話なので詳細は決まってはいないのですが、CDメンバーの生演奏は
勿論、ゲストも呼んで楽しいパーティーにしようと思います。
ちなみに渋谷EN-SOFさんには何度か行った事があるのですが、小規模の
ハコとしては非常に音が良く(柔らかくて心地よい感じです)、食べ物が
充実しておりどれも非常に旨いです。クラブと言うよりはDJバーといった
感じなので、椅子に座ってゆっくり寛いだり飲食が出来ます。



色々と大変だったけど、形に出来てとても嬉しいです。
たくさんの方が買ってくれて、聴いてくれている事は、何よりの喜びです。

主催のちゃきさん、本当にご苦労さまでした。ナイスプロデュースです。

楽曲を提供したり、歌で参加したり、M3で売り子をしたメンバーの皆、
マスタリングをお願いしたTuKuRuさん、写真撮影に協力してくださったmather君、
寒い中頑張ってくれたモデルさん、ガイガーカウンターを楽器にしてくれた
双子の父さん、M3会場でブースに遊びに来てくれたり、差し入れやお土産を
持って来てくださったり、手伝ってくれた皆さん、Twitterなどで宣伝に協力
してくださった皆さんetc…ありがとうございました!
本当にたくさんの方からのサポートを頂きました。
1人でも欠けたら出来なかったプロジェクトです。感謝!!

2012年3月7日水曜日

KORG Bloggers Meeting 2012

コルグ・ブロガーズ・ミーティング2012に行ってきました。




今回の目玉商品はKaossilator2、そしてmini-Kaosspad2だったので、
会場もカオス尽くしと言うか歴代のカオスパッドの展示がありました。




今回、個人的に最も注目すべきと思ったアップデートは、『パッドがマルチ
タッチになった』という事です。今までのカオスパッドはニンテンドーDSと
一緒で一箇所しかタッチ出来ませんでした。今回のKaossilator2、mini-
Kaosspad2はiPhoneやPadと同じように、複数の箇所を同時にタッチする
事が出来ます。

仕様の詳細はKORGさんのWebを見ていただくとして…
☆ Kaossilator2
http://www.korg.co.jp/Product/Dance/kaossilator2/
☆ mini-Kaosspad2
http://www.korg.co.jp/Product/Dance/minikaosspad2/
☆ monotron DUO / monotron DELAY
http://www.korg.co.jp/Product/Dance/monotronDUODELAY/

右斜め上Kaossilator2

そもそもカオシレーター開発の動機として、楽器の出来ない人でも楽器を
演奏する楽しさを感じられるような機材を作るというのがあったそうです。
親しみやすいカラーのデザインとインターフェースで、カッコいいループを
簡単な操作で作る。その楽しさをKaossilator2では更に追求したと言う事。

省電力も果たし、必要な電池は2本。ライブ、セッション志向を強めに開発
されたようです。パート毎に分けたりして、楽器が出来ない人でも他の人と
一緒に『セッション』が楽しめます。また、内部スピーカーを搭載しているので、
アンプに繋げなくても音が出ます。そのため、複数人で集まって遊んでいる時に
『ねぇねぇ、こんなの出来たよ!きいてきいて!』が気軽に出来ます。

操作性も弄っているうちに何となく理解出来る簡単さと、手軽な多重録音&
サンプリング機能で、もたもたせずに次々と展開を足して行く事が可能です。

■ Kaossilator2のシンセサウンドについて
Kaossilator2のシンセ部分のプログラム的(?)内容はアナログモデリング
シンセ、と言うかモジュラーシンセサイザーに近いものだそうです。
DAWで例えるとReaktor。

今回新しく入ったプリセットが2/3、Kaossilator、Kaossilator Proで人気の
あったプリセット1/3ほどで構成されているようです。新しいプリセットは更に
アグレッシブでダーティーなものを重点的に追加したそうです。
(某SuperSawみたいなギラギラしたリード、ダブステップ系のHiphopで
使われるような汚い感じのリードなど)

■ Kaossilator2のドラムサウンドについて
ドラム、特にキックドラムの音色は、ある意味、電子音楽のジャンルを象徴して
しまうので、ドラム音源のリアル感に力を入れたそうです。どんなに音楽的な
構成を真似しても、ドラムが偽物っぽかったら、そのジャンル『らしく』
なくなってしまいます。今回、PCM音源が使えるので、それを最大限に生かし、
リアル感のあるドラムサウンドが多数収録されています。

また、パッドがマルチタッチになったので、プリセットのドラムキットを
使用して、ドラムパッドのように扱う事もできます。(これは楽しい!
ハマる人は本当にハマると思う!)

■ その他
作ったループを記録するループレコーダーが2つ搭載されています。
それによって、音の抜き差しがし易くなり、豊かな展開を付ける事が出来ます。
旧カオシレーターで『うーん、今ここで音抜いて盛り上げたいのに〜』と
物足りなく感じていた所が改善された模様。

アルペジエーターが搭載されており、アルペジエーターの動作を変える事が
可能、スイング値やゲートタイムを弄れるのでより演奏に変化をつけられます。

録音/再生が可能。PCMなのでチョップ、スライス操作が自由自在に出来ます。
声をサンプリングして、それをサンプラーにぶち込んで切り刻んで…といった
操作がワンタッチで直感的に。これは遊べます。タイムストレッチ対応なので、
BPMを変えても音程が変わりません。
また、ループはレングスを変える事が可能です。





右斜め上mini-Kaosspad2

どこにでも持ち運びできる大きさの『お気軽・簡単に使えるエフェクター』
ですが、それ自体でパフォーマンスをする事が可能になる機能を、色々と
盛り込んだようです。シンセサイザーやドラムマシンなどの音源に繋がずとも
単体で遊べます。『ただのエフェクターじゃん』と言うことなかれ!

■ プリセットループ
プリセットのリズムループ等が収録されており、そのループにエフェクトを
かけて遊ぶ事が可能です。MP3プレイヤーとしても利用でき、音楽や自作の
トラックなどをSDカードから読み込んでエフェクトをかけたり、
飛び道具として利用することも…。

■ 内蔵マイク
Kaossilator2と同じく内蔵マイクが搭載されています。マイクから入る音声に
リアルタイムでエフェクトをかけて録音する事が出来るので、現場でアドリブ
的に声ネタが作れるなどライブパフォーマンスで非常に役立つと思いました。
Looperなどが楽しいです。また、ボコーダーとしても使え、ボコーダーの
プリセットが色々と用意されています。

■ エフェクトの追加
Kaoss Pad Quadなどの人気エフェクトに加え、ダッキングコンプ、
スライサー、ジャグフィルター(LFOフィルターの仲間)、パンプノイズ、
パンプリバーブなど様々なエフェクトが新しく追加されました。どれも
今時っぽいと言うか、アドリブが爽快に決まりそうな類いのエフェクトです。
私はパンプリバーブが気に入りました。サイドチェインコンプ的なワッ、ワッ、
…とした感じのエフェクトです。
即興演奏やSE作りに適したフィルタも多いなと感じました。

右斜め上iKaossilator ver.2




iPhone/iPad用アプリ、iKaossilatorがアップデートされるそうです。
これによって、iKaossilatorとKaossilator2の れ ん けい が可能に
なりました。SDカード(microSD)とiTunesを介すので少々面倒くさい
ところもありますが、BPM、スケール、キー、レングスなどの連携が出来ます。

私はこの辺あまり詳しくないのですが、今までのアプリでは
Audio Copyのみ対応だったのが、ver.2ではAudio Paste対応となり、
wavファイルの れん け ぃ が可能になり、iElectribeなどからwavを
エクスポートしてKaossilator2に読み込み、弄る事が出来ます。
可能性が広がりますなぁ。

(ホワイトボードに文字を書いて説明中の井上さんが、ゲシュタルト崩壊を
起こしてしまい、連携という漢字が分からなくなり、仕方なく『れんけい』と
平仮名で書いたのだけど、その文字の独特さに会場大爆笑。改まって文字を
書こうとしてゲシュタルト崩壊、私もよくやる…。他にも昼食にバーガー
キングを食べてiPadが指紋でベトベトになっていたり、パソコンが逝った話を
したりと、井上さんは完全に今回のお笑い担当になってました。)

新商品のデモの後は、monotron DUOとmonotron DELAYの回路図説明、
という非常にマニアックな講義のお時間。回路図は重要な箇所のみ、思いっきり
省略して説明され、それよりはアナログシンセサイザーの基礎と言うか、
周波数スペクトルの図や、オシロスコープを使っての波形の説明に時間を
割いてました。KORGで物理の授業を聞く事になるとは思わなかったですw




私としてはとても興味のある分野で、今まであやふやだった部分も幾つか
クリアになり、楽しかったです。って言うか萌え。

最近はオシロスコープはデジタルが多いのですが、アナログオシロスコープを
わざわざ探してきたそうです。貫禄があります。って言うか萌え。





回路図は見てもよく分からないのですが、説明を聞いていて、アナログの
シンセサイザーというのは本当にVoltage Controlled(電圧制御)なのだなぁ、
と初めて実感しました。って言うか萌え。

monotron及びmonotron DELAYは基礎波形にノコギリ波が採用されて
いますが、monotron DUOは矩形波が採用されているそうで、そのへんの
違いについて色々と説明がありました。かいつまんで説明すると、

ノコギリ波→周波数スペクトルを見ると、整数の倍音が全て含まれているので、
音的にはミッチリ詰まった感じで、PEAKフィルターによってカットオフ周波数
の周辺の音を強調してやったり、CUTOFFフィルターを動かして周波数成分を
カットすると、ミッチリしている分(倍音が多い分)、音に与える影響が高く
なり、結果、大きな音の変化が感じられる。なので、シンセサイザーの
基本波形として最も多く用いられている。

矩形波→ノコギリ波に対して、スペクトルを見ると、奇数の倍音しか含まれて
いないので、音的にはスッキリした感じで、その分(倍音が少ない分)PEAKや
CUTOFFフィルターで弄ってやっても音への影響が少なく、音の変化があまり
感じられない。monotron DUOは矩形波を採用しており、2つのオシレーターに
よるクロス・モジュレーションが可能であり、周波数の足し算と引き算により、
整数ではない倍音が生じる。

…みたいなー。
すんません説明出来てません!!w
詳しい事はマニアックな奴に聞いてくれ!!w

というわけで、商品デモンストレーションあり、お笑いあり、
お勉強になる講義ありでとても充実したミーティングでした。

(ミーティングの後、よく知ってるメンバーと飲みに行ったのですが、
何故かゴムの話で盛り上がり全員腹筋痙攣呼吸困難。私はこれ、井上さんが
我々の笑いのツボを刺激したのがそもそもの原因だと思ってます…。)

…ところで、Kaossilator2、mini-Kaosspad2の気になるお値段ですが、
『定価で\16,800』だそうです。店頭価格だと\13,000ぐらいで買えるかも
しれません。お財布に優しいですね。私は音源は自分で作る派なので、
エフェクターのmini-Kaosspad2が欲しいなぁ…。

今回のミーティングで撮った映像を纏めた動画はこちら!
おまけの実験&NG集付き!

KORG Blogger's Meeting 2011

行ってきました!

monotribe、WAVEDRUM miniなど
KORGの新商品にいち早く触れてまいりました!

詳しい仕様はこるぐさんのHPを見ていただくとして…
http://www.korg.co.jp/Product/Dance/monotribe/
http://www.korg.co.jp/Product/Drum/WAVEDRUMmini/

実際にいじくった感想などを述べていきたいと思います。

■monotribe
monotronがパワーアップして、Elecribe的なインターフェースが
追加されて、monotribeになりました。

思っていた以上に筐体がしっかりとしていて、ずっしりしたイメージ。




monotronと同じく、立派なアナログシンセサイザーです。
何故今頃アナログ?と思いますが、コルグさんはアナログシンセには
特別な思い入れがあるそうです。アナログシンセはコルグの原点、と
仰ってました。それを低価格で、広く皆さんに使って欲しいそうです。

monotronのリボンコントローラーは一応キーボードのマークが
ついていましたが、正確な音程で演奏するのは難しい仕様でした。
monotribeにはオートチューン、クロマチックモードなどが搭載され、
より『音楽的な』演奏が出来ます。最低音から最高音までを範囲にする
Wideモードもあるため、クレイジーな音も勿論!出せますw

VCFはMS-20譲りのアナログ回路。S/N比の細かい調整はあるそうですが、
基本的にMS-20と同じもののようです。つまり…エグいw
個人的には一番惹かれるセクションであります。微妙なカーブとか
レゾナンスの効き方がジャストミートと言うか、非常に気持ち良いのです。

VCAは3種類のエンベロープを搭載。
LFOはピッチとフィルター両方にかける事ができ、波形もノコギリ波、三角波、
矩形波から選べます。ワンショットモードにするとエンベロープ的な使い方も
可能。んで、最大周波数が5kHzだそうで…w もうLFOじゃないw
LFOじゃない周波数帯域でモジュレーションかけられるってことはアンタ、
アレですよアレ。これまたエグいんですよ。

シーケンスはリアルタイム演奏を記録する事ができます。
フラックスモードをONにするとシーケンスが連続的に記録される
(クオンタイズされない?)ので、演奏する時にイライラしませんw

シーケンスのステップ数は自由に変えられます。そして何と、ステップの
『中抜き』も出来るんです。ステップ5から9まで抜き、とか。
ものすごい変則的なビートが生成されますw

今回ゲートタイムの調節がリボンコントローラーで可能になりました。
それをリアルタイムで記録できます。ゲートタイムをモーションシーケンス
出来ると言えば分かりやすいのかな…。オーガニックな気持ち良い揺れを
脳ミソからそのまま反映できると言うか、イチオシの機能です。

そしてこのmonotribe、パルス波の音声信号によって複数台のシンクが
できます。LiveなどのDAWからも制御可能。CDJやTraktorなどのDJ
ソフトも、まだやってないけどイケるんじゃないか?という事です。
iElectribeとワイヤレスのシンクもやれるとか…もうね。

monotribeにはBPM表示がありません。
そのためにiPhoneアプリが開発されました。BPMを表示したり、
タップしたり出来る他に、SWINGをかけられるんですw
フリーダムすぎますw




ちなみにこちら、テストタイプのmonotribe。これもかっこいいですね。




会場にはKAOSS PAD QUADに接続されたmonotribeが置いてありましたが
これは最強の組み合わせです。気持ちイイ。

当日録った、monotribe動画はこちら!



■WAVEDRUM mini




WAVEDRUMの、電池駆動も可能な小さいやつです。
スピーカーが付いているので、アンプに繋がなくても音が出ます。
プリセット音色は100パターンほど。リバーブ、ディレイ、フェイザー等
10種類のエフェクト搭載。

更に100種類ぐらいのリズムパターンが記録されており、それに合わせて
リアルタイム演奏したものを記録し、重ねていくことが出来ます。
1回分のUNDO機能が付いているので、ミスッても安心w

…まぁ、ここまででも、かなり魅力的なデバイスであるのですが、
コイツの何よりの魅力は、やはりセンサークリップです。

指先につけるパルスオキシメーターのクリップみたいな(はい!
すっごい分かり易い例えですね!)クリップには振動を検知する
マイクセンサーが搭載されており、挟んだ物体の振動をキャッチします。
その振動で、WAVEDRUMの音源が、鳴ります。
当然、色々な音を、アサイン、可能です。

こーれーがーもーうーめーちゃーたーのーしーいー!!!!!!

クリップで挟める範囲の大きさの物が、全て楽器と化してしまいます。

例:
机にクリップつける→大きな打楽器完成
笛にクリップつける→吹かない笛完成
ペンにクリップつける→何かペンで書くと効果音付きにw
ボトルに水を入れてクリップつける→水による振動もキャッチして不思議な音に

その他、想像力次第で可能性は無限大。
君のクリエイティビティを(略

センサーの感度を上げれば、非常に小さな振動も検知するので、
机にクリップをつけてその上をハムスターみたいな小動物を
走り回らせても面白そうです。

手首につけたら脈を検出するのかな〜?と言ったら、KORGの方に
もうお試し済み(!)と言われましたw
そこまでセンサーは敏感じゃないみたいです。むむむむむ。
でも、走り回って脈のゲインを上げた後、肘の動脈で試したら
検出しそうな気もしますw 今度トライしてみようw

クリップセンサーとWAVEDRUM本体には別々の音をアサイン
出来るので、同時に2種類の音が奏でられます。
2人プレイが可能ってことです!お友達とセッション出来ますね!



人参、です。

人参にクリップセンサーを取り付けてあります。
すりおろすと、面白い音が鳴ります。
山芋とか大根とか柔らかい野菜で試すと、また音が違うそうです。
お料理が楽しくなること必至ですね。

このWAVEDRUM mini、モバイル電子楽器として優れているのは勿論、
オモチャ的な楽しさも備えていて、これはすごいな、と思いました。
だって、何でもかんでも楽器になっちゃうんですよ。

人間につけると、人間も楽器になります。
(まぁ人間はもとから楽器ですけど。)

手首にセンサーを付けて指パッチンや拍手をするとテケテケぽんぽん。
靴にセンサーを付けてステップを踏むとドンチャカドンチャカ。
ベルトにセンサーを付けて暴れるとドンドコシャカシャカ。

これほど楽しいオモチャはありません。
コルグさん、やってくれました。

動画、見てください。動画を見るのが一番早いです。


店頭にあったら、是非いじってみてください。ホント楽しいです。

プレゼンテーションが終わった後のお触りタイムでも、みんな
フィーバーしてました。サイモンガーさんはてぃくびにセンs…いや
なんでもありません。

みんなが頑張ったので、人参のすりおろしが沢山できました。




人参は、コルグの皆さんが後で美味しくいただきまs…いや知りません。


WAVEDRUM miniは今のところ価格未定だそうで…
気になりますね。


コルグ・ブロガーズ・ミーティング2011レポでしたー!

KORG Blogger's Meeting 2010

コルグ・ブロガーズミーティング@KORG本社に行ってきました。




内容は、ブロガー向けにiELECTRIBE、monotron、カオシレーターpro
などのKORG新製品の発表。私はブロガーと言うよりはコルガーですがw

KORG本社は今回始めて行きました。
ショールームがあるのでずっと遊びに行きたかったのですが…
…うちからかなり遠いんです、こるぐさんw

本社ビルは、何やら秘密基地チックでした。



ここで私の愛してやまないあの機材やこの機材が開発されたと思うと
何とも興奮しますな。twitterでも『(駅近くの)パンとかKORGの人も
食べてるんだろうなぁ』と感慨にふけっている人がいたり。
裏から地下のスタジオへ。私は一番乗り組だった様子。

新型Electribe、monotron、microSTATION、カオシレーターproなどが
置いてあり、早速monotronを触らせて頂きました。

KORG開発者の方とのmonotron2台セッション動画はこちらです。



monotronで作ったキック、太いっしょ!?それをフィルターで弄って
ビート感を出しております。私の無茶ぶりに応えてくださって、ホント
ありがとうございました。

13時にミーティングが始まりました。
先ずはカオシレーターproの紹介だったのですが、発売されて暫く
経っている機材なので、紹介と言うよりは開発者によるtipsの披露
といった感じでした。むむむ、アドリブなのに格好良すぎる。

そして新型Electribe(EMX、ESX)の紹介。
SDカードが使用可能になったという地味に嬉しいマイナーチェンジ。
音源や操作パネルの変更は一切無いのですが、プリセットのループに
最近流行りのジャンル(ダブステップやエレクトロ等)が沢山追加
されておりました。プリセット制作に参加したDenkitribeさんと
mryatさんによるプリセットの紹介がありました。

休憩タイムを挟んで、後半の部が開始。
参加者全員に、試演奏用のmonotronが貸し出されました。



何となくスタイロフォンぐらいの大きさを想像していたのですが、
思ったよりずっと小さかったです。でも流石に筐体はしっかりしていて
手のひらに収まるフィット感も良い。

各々が電源を入れて弄り始めると、電子音で満たされるスタジオ。
ちょっとDS-10ピクニックを思い出しましたw
開発の方が説明をされているのですが、一部の人は没頭しすぎて聞いてないしw

スタジオのスピーカーを通した音は、MS-20の回路を使用しているだけに
何とも野太く、強烈。特にフィルターの効きは良い意味でえげつない!
グイングインビヨンビヨン。
外部入力で音を入れてフィルターで弄れるんですよね、これ…。
私的には、LFOのレートに合わせてチカチカ光るのが可愛くてツボでした。

monotronの紹介の後は、今回の大目玉、iELECTRIBE。

Electribeシリーズの中でも特にマニアックな人気が高いRのiPad
バージョンです。プリセットが増えて、検索しやすいインターフェースに
なっており、シーケンスの位置を移動させるmove機能や、シーケンスの
ボタンでエフェクトをトリガーする新機能が追加されておりました。

そして何とエフェクトのツマミにモーションシーケンスがかけられる!!
(つまり、エフェクトを切り替えるツマミの動作を記録出来る)。
そして全てのパートにモーションシーケンスかけ放題。
Electribeファンにはたまらんです。

そしてiPadで同時にタッチ出来る箇所は11個。
指10本全部使っても1箇所余りますな。

…何とまぁ、とことんクレイジーな事が出来そうなiELECTRIBE。
欲しいけど、iPadを買わないといけないので、私がゲットするのは
大分後になりそう。たくさん触らせてもらっちゃいました。
使用感は……とても…いいです揺れるハート
タッチパネルだとツマミがちゅるんと滑って回ってしまうのではと
いう懸念がありましたが、そんな事は全然ありませんでした。

ふーんだ、Rは実機持ってるもんw(涙
壊れてるから修理出さないとだけど…たらーっ(汗)

ここでミーティング自体は終了でしたが、その後は楽しいお遊びタイム。
KORGの新製品でガッツリ遊んできました。

ショールームもちょっと見てきましたが、機材&楽器ヘヴン。
今度また訪れて、ゆっくり遊びたいなぁ。