2012年11月1日木曜日

M3御礼/制御棒侍/Girls Only2



M3ご来場の皆様、CDを買ってくださった皆様、本当にありがとうございました。
そしてGirls Only2メンバー&制御棒侍メンバーの皆さん、お疲れさまでした。
CDを置かせていただいた螢屋さん達、ななしさん、お世話になりました。

M3の後、風邪で寝込んでいた為、御礼の日記が遅れてしまいました。
元から体調が良くなかった上に、帰り道で雨に当たってしまったからでしょう。
実は今も38℃の熱があるのですが、意外と熱が出ている時は諸症状が落ち着いて
楽なので、こうしてパソコンに向かっています。

今回も、女子部として出展しました。
いやー、本当、ブースって狭いよね。後50cmぐらい幅欲しいねw

今回女子部では、旧譜の他、新譜として『Battery Operated: Girls Only 2』と
映画「制御棒侍」サウンドトラック』、そしてちゃきさんの個人アルバム
me and my shadow』を発表。

自分も深く関わっている、『Battery Operated: Girls Only 2』と
映画「制御棒侍」サウンドトラック』について軽くご紹介します。

Battery Operated: Girls Only2
今回も、CD装幀のデザインを担当させていただきました。
前に撮った写真や素材を使い、デザインも前回の路線を踏襲ということで
前回と比べたら驚くほど苦戦しませんでした。

『春のM3では全力疾走しすぎて疲れてしまったから、今回は省エネで
行こう』との幹部合意で出したアルバムで、収録曲も9曲とそんなに多くなく、
装幀のオプションも質素なものを選び、お財布に優しく500円で販売♪
参加メンバーは4人でした!

本屋さんに行って研究してきたと言うちゃきさんこだわりのポップ。

音源のデモが聴けるPVはこちら!(ちゃきさん作成)
ガーリィなジャケに反して、骨太で質の良いトラックが揃っております。

今回、私は2曲提供しました。
実はプライベートで色々とゴタゴタがあり、提出期限に遅れてしまったりと
色々ご迷惑をおかけしてしまいました。この場を借りてお詫びします。

1曲目『religia3.4』by CardiacTrance
religiaは、ポーランド語(確か)で信仰とか宗教という意味です。
傾向は前回の『Casper』に似ている、つまりDS-10とM01の両刀な
オペラテクノなのですが、いつもの自分の作風とかなり離れており、
自分でも何でこのような曲を作る気になったのか、よく分からんのですw
確か、真夜中に何か考え事をしていて、ふと思いついたような…w

曲中でBPMが変わりまくり、変拍子も激しいですが一応テクノです。
多分、4つで打っている箇所は無いんじゃないかな。
新しく買ったガイガーカウンターの音をサンプリングして使いました。
コーラス部分は4声に分かれており、全パート私です。いつもの1人合唱団ですwww
妹にも歌ってもらいたかったのですが、今回はイタリア語のように舌を巻いて
発音する箇所があり、妹は舌を巻けないので、声ネタで参加してもらいました。
時々ボソボソと何か喋っているのが妹です。ちなみに、途中2回ほど入る、
何かを唱えているような低い男性のような声は、DS-10で作った合成音声です。

歌詞やスクリプトに関しては、秘密なので、聞かれても答えませんw
使っている言語に関してもノーコメントですw
(つうか、発音悪いから、言語を知ってる人が聴いても解らないと思うw)

2曲目『enhancement 90』by CardiacTrance
こちらは普通に正当派(?)四つ打ちダンストラックです。
トラックはDS-10+で制作、ボーカル部分のみmicroKORGのボコーダーを
利用しています。(microKORGは何げに電池駆動可能なのだよフフフ。)
エレクトロ、ダブステップ的な要素を入れたので普段の作風よりポップに
なりましたが、個人的に作っていて楽しいタイプの楽曲でした。

前回の収録曲『love30.1y+』と同じく『ある存在』の立場になって歌った
曲ですが、ウジウジしていた前回のヤツとは性格が違い、筋肉バカといった
キャラ付けをしています。英語歌詞ですが、ボコーダーを通しているので
更に聞き取りにくくなっています。歌詞を知りたい方はメールください。
こちらの曲の歌詞は、全く秘密ではありませんのです。
(アメリカの深夜にやっていた、ち○ち○を大きくするおくすりのCMが
インスパイア元なので、ちょっとヨゴレな感じの歌詞ですw)

映画「制御棒侍」オリジナルサウンドトラック
今回、自分が企画したコンピレーションアルバムです。
相当ワケのわからない経緯で発動したプロジェクトなのですが、総勢10名の
豪華メンツが集結してくださいました!お題は映画のサントラ風の曲か、
和風のテクノ。和風ということで、機材縛りをすると難易度が高すぎるので
機材縛りは無しでしたが、蓋を開けてみたら6割以上の楽曲に
DS-10かM01が使われていました。

今回のジャケの為に、花粉症の薬で眠い妹をひきずって写真を撮影してきましたw
この通り、かなり身体はってますw
ブックレットは3つ折り6ページ両面カラー!

ほんの少しメイクをしたのですが、それでも何か知らんけど濃くて、
ジャケに使った画像はPhotoshopで『化粧落とし』をする羽目にw
クロスフェード(CDの曲順に並べてある)はこちらです。
http://soundcloud.com/yotsuchi-systems/crsamurai

実写映像を取り入れ、無駄に凝りまくったPVはこちら!是非見てね♪
個人的には、怖音さんの曲の箇所の映像が気に入っています。

ではでは、オーガナイザー自ら、各楽曲を紹介させてください。

雷(いかづち)の神殿 - Ruins of Thunder - / Akinori Nemoto
骨太な和風サイケデリックトランス。
金属的な音と、ピッチを下げた声ネタ、とことん固いキックが魅力です。
出だしのインパクトとキックの音圧に迫力があるので、1曲目になりました。
Juno Reactorを彷彿とさせるサウンドです。

叢雨 - MURASAME - / Kaoru Watanabe
出す曲全て外れの無い、ピクニック番長わたなべ氏による一曲。
重厚で、重苦しくうねるグルーヴ、それでも疾走感のあるドラムンベース?
ジャングル?といった感じのエスニックなチューンです。とにかくセンスが良い。
M01を2台、DS-10を1台使ったそうで、この濃厚さ、頷けます。

崩壊熱の悪夢 - A nightmare of decay heat - / futagonochichi
今回が初めてのコンピ参加になる、双子の父さんの一曲。
80年代のゲームミュージックを意識した作品だという事ですが、聴いて
一番最初に思ったのは『これは外国でウケる!』でした。王道な和風
チップチューンに仕上がっており、たまらんです。

サムライめぐりあい - Samurai Meguriai - / DJ zetu
何となくアンニュイな雰囲気を醸し出す、ミドルテンポのハウスナンバー。
さすがDJなだけあって、フロアユースも視野に入れた音作りが感じられます。
派手ではないのですが、とてもお洒落な曲です。クラブで踊りたいですね~。
キックとベースの音圧とバランスがとても良い。

制御棒侍の休日 - A rest day of the samurai - / RON
こちらはダンストラックではなく『時代劇のサントラ風』な一曲。
物悲しく哀愁の漂うメロディー、ドラマチックな展開は『サントラ』の名に
相応しいです。メロディーの運びとパーカッションの扱いがとても丁寧。
途中のブレイクが個人的にはお気に入りです。しんみりと聞き惚れてしまいます。

OOASA ~秋の制御不能まつり~ - Outta Control Dope Festival - / CardiacTrance
長いタイトルを付けてしまった為、ジャケのレイアウトの時に自爆しましたw
神楽笛、太鼓の一種であるチャンゴ、ミニジャンベを実際に演奏してサンプリング、
Electribe SXで組んだトラックとミックス。怪しくてアシッドなミニマルテクノに
仕上がったため、こんなラリラリなタイトルになりました。

FUJIYAMA overdrive / kowaoto
DS-10公式イベントでフロアを熱狂の渦に叩き込んだ『怖音サウンド』は健在でした。
オールDS-10で作られたそうです。畳み掛ける暴力的なノイズ、乱打される
パーカッション、うねる怒濤のベース。これ、是非フロアで聴いてみたいです。
今回もDS-10のシーケンス画面は真っ白になっていた事でしょうw

西向く侍 - Samurai is facing west - / COSMOWORKS
冒頭が非常にドラマチックで、とても映画っぽいので、PVの冒頭でも使わせて
いただきました。長年の経験を感じさせる安定感のある曲です。ハード機材を
駆使した、圧倒的にアツく、キャッチーなメロディー。サンプリングのセンスの
良さが光ります。これも、相当に外国人にウケるであろうダンスナンバーです。

侍の舞 - Samurai's Dancing - / X-traX
CT+Xで1曲(半曲?)担当したのに更にもう1曲提供してくれたX-traXさん。
飛翔感のある、壮大なメロディーが特徴のダンスナンバー。クロノトリガーで
お馴染みの光田さんの楽曲を彷彿させる構成で、とてもドラマチックです。
ブレイクの組み方や盛り上げが素晴らしいのでCDの後半に配置しました。

瞬間、心、定めて。 - I am here and alive - / CT+X
CT+XはCardiacTranceとX-traXの2人によるテクノユニットです。
今回もいつもと同じ手法で、M01のデータ交換をして仕上げました。
X-traXさんが大体の骨組みを作り、データを渡された自分が残りを完成させ、
インディアンフルートと神楽笛の演奏を組み込みました。
彼の音の選び方のセンス、キャッチーなメロディー構成にはいつも驚きます。
ドラマチックで哀愁漂う、泣きのトランスです。

悲しみの臨界点 - Past the Critical Point of Sadness - / mistyminds
mistymindさん曰く、制御棒侍プロジェクトが発動するかしないかの初期の
段階で曲のイメージが固まっていたそうです。デモもすぐに上がってきました。
こちらもRONさんと同じく『サントラ風』の曲。M01の和風プリセットを
駆使し、切なくも美しいメロディーを組み上げてくれました。いつも思いますが
mistymindsさんは、気持ちの良いハーモニーの構成が上手です。

CDのマスタリングは曲提供の方もしてくださったCOSMOWORKSさんに
依頼しました。タイトなスケジュールなのにも関わらず、きめ細やかに
個々のメールでの依頼に対応していただき、とても助かりました。

この『制御棒侍プロジェクト』『架空の映画』を題材にしたものです。
私が用意したのは最低限の設定と、何点かの画像のみで、楽曲参加の皆様
には『自分だけの制御棒侍の世界を作ってください』とお願いしました。
その結果、曲の数だけ、制御棒侍の世界が描かれました。

中には、小説などの読み物を送ってくださった方もおり、ここまで
可愛がっていただけるなんて、企画者としてこれほど嬉しい事はありません。



Akinori NemotoさんとDJ zetuさんによる短編小説と、初期段階で出た
絵コンテなどの資料、販促用画像、初公開の画像、各作曲者さんの使用機材
のリストなどを含めた特典PDFを用意しましたので、是非DLしてください
50ページの大ボリュームです!(PDF形式、サイズ約10MB)
http://yotsuchi-osc.sakura.ne.jp/CRSH/CRSHaku.pdf

さて、皆様のお陰で無事に出す事が出来た『映画「制御棒侍」オリジナル
サウンドトラック』ですが、制御棒侍はこれで終わりではありません!
『下ネタから生まれた、本気のエンターテインメント』はこれからです。
来年春のM3でも何かやらかそうと構想を練っている途中です!

今回のアルバムですが、暫くして環境が整ったら、主に海外向けでiTunesか
何かでオンライン配信を開始する予定です。その際はオランダの変態野郎、
DS-10 Dominator参加のボーナス曲を含める予定!お楽しみに!

ちなみに、全曲iTunesで落とすと、多分アルバムを買うよりも高くつくので、
ボーナス曲のみDLしてCDアルバムの方を買うのをお勧めします。
一枚1000円です。通販を受け付けておりますので、是非ご連絡ください。



ちなみにこれM3の戦利品。