2013年11月13日水曜日

新生ユニットCT+Xと1stアルバム『Particles』 / About the techno unit CT+X and the first album "Particles"

新生と言っても、2年近くライブやコンピへの曲提供で活動してきましたCT+Xが、1stアルバム『Particles』をリリースしました。通販しております。

CT+XはCardiacTranceX-traXの2人組ユニットです。
フロア向けの本格的なTechno / Progressive House / Tranceなどの4つ打ち系トラックメーカーとして立ち上がりました。インストが圧倒的に多く、フロアユースを想定して1曲の長さも充分に取っております。『海外にも通用するレベルの音』を目指し、日々努力中です。性格が真っ反対の白黒ユニットです。

ユニット結成に至ったきっかけは、CardiacTranceとX-traXがイベントでお互いの曲を聴き『作風似てない?』と思い始めた事から始まりました。作風と言うより、目指すものが似ていると言うか。じゃあユニット組んじゃおうかと。


当初はKORG M01を使用して楽曲を共作し、ニンテンドーDSだけでお手軽ライブが出来るモバイル系ユニットとして活動していましたが、最近は路線を変え、Logic Pro Xなど本格的DAWなどのツールを使ったトラックメイキングユニットに移行しました。ライブではCardiacTranceがミキサー操作を担当し、X-traXがエフェクタの操作を担当します。

CardiacTrance - 得意分野はミニマル、トライバル。
血の気が多く、自由奔放で破天荒。売られた喧嘩は買う。

X-traX - 得意分野はダッチトランス、エレクトロ。
穏健主義でしっかり者、情熱を隠すクールガイ。不思議ちゃん疑惑。





そのCT+Xが今まで書き溜めて来た曲をLogicで再構築、アレンジして出したアルバムが『Particles』です。 10曲なのですが、1曲1曲がフルサイズなので、CDの用量ギリギリでした。
Particlesのクロスフェードデモ
https://soundcloud.com/ctx-official/ctx-particles-demo

Particles、通販行っています。
送料含め、日本国内なら1枚あたり1200円、 海外だと1500円になります。
興味のある方はお気軽にご連絡ください。

尚、期間限定でParticles収録曲『Longinuslanze』のフルバージョンをSoundCloudにて公開しております。今時となってはちょっと珍しい、2000年代初頭を思い起こす、SuperSaw系リードばりばりのアップリフティングなダッチトランスナンバーです。
https://soundcloud.com/ctx-official/ctx-longinuslanze

M3でのリリースでは、DJの方達が結構買ってくれました。
ありがたい事です。

これからもCT+Xを宜しくお願いします。

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制御棒侍1&2、BandCampで配信開始!オモシロPVもあるよ! / CRS1&2 Available on Bandcamp now. + Watch the funny Samurai movie.

映画『制御棒侍』オリジナルサウンドトラック1、2をBandcampにて配信開始しました。


映画『制御棒侍』オリジナルサウンドトラック 1
http://control-rod-samurai.bandcamp.com/album/control-rod-samurai-haku-the-movie-original-soundtrack-1-1


映画『制御棒侍』オリジナルサウンドトラック 2
http://control-rod-samurai.bandcamp.com/album/control-rod-samurai-haku-the-movie-original-soundtrack-2-2

日本語対応ではないのにBandcampを選んだ理由は、価格を自分で設定出来るのでかなりお安くご提供出来る事、自由にディスカウントキャンペーンなどを開いたりできる事、逆にリスナーが設定された値段以上の価値があると判断すれば、上乗せして支払いする事も可能、などとにかく自由度が高いからです。また、全曲フルバージョンで視聴が出来るので、全部聴いてから購入するか判断が出来ます。

そして、他配信サイトはフォーマットがMP3のみだったりするのですが、BandcampはMP3からFLACまで様々な種類のフォーマットを選ぶ事が可能で(値段は変わらない)超高品質のファイルをダウンロードできます。MP3だと、高い音質を求められる場面ではちょっと物足りないですよね。

そしてここからはリスナー側ではなく作る側のメリットなのですが、Bandcampは非常に明朗会計で、収益のうち15%はBandcampが持っていきますが、残りは全てアーティストの元へと迅速に支払われます。大規模な配信サイトだと、中間業者を通すので色々とややこしい事になり、アーティストには殆どと言って良いほどお金が入ってこないケースがあります。50%も入れば御の字。どう中抜きすればそうなるの?と言いたくなるような金額が入ってきます。99%ぐらい抜いたんじゃないの?と思う事も。

余程メジャーでない限り、大手配信サイトで水増しされた値段で売られている音楽を買っても、儲かるのは業者ばかりで、アーティストの元には殆ど届かないのです。しかも50ドル(約5000円)などの高い支払い閾値があり、女子部も制御棒侍も配信が始まってから結構長いのに、まだ一度も支払いがありません。

…なので、ぶっちゃけ言います。
アーティストにお金を届けたいのなら、Bandcampでアルバムや曲を買ってください。(他にもそう言ったサイトはあると思いますが日本語対応ではないでしょう)

無料でアルバムを公開し、お金を請求する事自体を良しとしない向きの人達もいますが、 私はアーティストにお金が入る事については大々的に賛成です。そのお金を元に、アーティストは更に良い物を作る事が出来ますから。次の作品に繋げられます。イベントなどを開く際の資金源にもなります。これってWin-Winの関係だと思うけど、どうかな。

残念な事にBandcampも今時点では日本語に対応していません。しかしPaypalアカウントを所持していれば、お買い物はとても簡単です。気に入った曲やアルバムをBuy Nowボタンを押して、カートに入れ、支払いの時にPaypalを選択するとPaypalを通して即座に支払いが行われ、DLが可能になります。前述の通り、個人の用途に合わせてフォーマットを選べます。複数フォーマットのDLも可能です(上乗せ無し)。

アルバムの購入をご検討の方で、ヘルプが必要な方はご連絡ください。


…と、ちょっとイデオロギーな語りも入ってしまいましたが、制御棒侍2の配信は初ですので、記念に身体張りまくりのバカPVを作りました。収録曲をバックに映像が流れます。良かったら見て下さい。特に、巫女さん好きは是非!是非に!

なお、制御棒侍2オンライン版には、ボーナストラックとして、制御棒侍1に収録されたコスモワークスさんの楽曲『西向く侍』の別バージョンが収録されています。カッコイイので、是非!

制御棒侍3、M3にてリリース。 / Control Rod Samurai 3 was released on 10/27/2013

映画『制御棒侍』サウンドトラックの最新作、『制御棒侍3』が10/27の秋のM3にてリリースされました。

買ってくださった皆様、ありがとうございました。
通販を開始致しましたので、興味のある方はお気軽にご連絡ください。

送料を含め、日本国内では1枚あたり¥1200になります。複数ご注文の
場合は、注文枚数によって送料が変わってくるので発送してからのお知らせになりますが、目安としては1枚増える毎に +100円といったところです。

日本国外の発送の場合は1枚あたり¥1500ですが、重量を減らすためにケースを抜いての発送などのご要望に応じます。支払いはPaypalのみになっておりますが、難しい方はご相談を。

因みに、2枚以上ご注文の方には、ささやかな特典アイテムが付きます。

クロスフェードデモです。
https://soundcloud.com/yotsuchi-systems/control-rod-samurai-3

今回のアルバムは、いつもと同じく、ジャンル問わず楽曲が集まる幕の内弁当的なコンピだったのですが、少し毛色が違い、実験音楽的な曲が増えました。もちろん、しっかり踊れるダンスチューンの数々も健在です。

以下、収録曲とアーティストのリストです。

01. Encrypted Nature [flute played by CardiacTrance] / Von Nohrfeldt
02. 真剣! - SHINKEN! - /Bun
03. 納豆侍見参 / Natto21
04. 仕込み刀 - SHIKOMIGATANA - /コスモワークス (COSMOWORKS)
05. 木枯らしと太鼓持ち - Kogarashi And Taikomochi - / DJ zetu
06. 今井鴉人参上! - Clotho IMAI Strikes! - / Akinori Nemoto
07. 抜刀隊 - Batto-tai - / 東條平八郎 + 無限軌道 (Tojo Heihachiro + mugenkidou)
08. 緑ぬニライカナイ  (Under Control Edition) - MIDORI NIRAIKANAI - / CardiacTrance
09. Bon of the dead / 怖音(kowaoto)
10. Lonely Soldier / CT+X
11. 彷徨い刀 - samayoi-gatana - / [yakan] 


レギュラーメンバー(CardiacTrance, DJ zetu, Akinori Nemoto)に加え、ゲストの怖音さん、コスモワークスさん、東條平八郎+無限起動(ユニット)さん、CT+X(ユニット)さんと4組のゲストと、Von Nohrfeldtさん、Bunさん、Natto21さん、[Yakan]さんの4人の新規ゲストをお呼びしての非常に豪華な内容になりました。
エンジニアはacimorph9さんが担当しています。

各曲を私の感想も同時に、少しご紹介したいと思います。

01. Encrypted Nature [flute played by CardiacTrance] / Von Nohrfeldt
Von Nohrfeldtって誰だ?と思った方もいるでしょう。実は、DS-10 Dominatorでお馴染みの、オランダ在住のRutger Muller君です。制御棒侍初の海外ゲストとなりました。優れたサンプル音源をふんだんに使用した、環境音楽と言うか、非常に実験的なエレクトロニカになっています。日本の寺の鐘の音のサンプルのピッチを下げてドローンとして使用し、太鼓のサンプルにあたっては、サンプル制作者に直接交渉して使用許可を得たそうです。非常に迫力のある音です。クレジットの通り、笛の音色は私によるものです。能楽の笛の音が欲しかったそうなのですがサンプルが見つからず、依頼されました。と言っても能楽に使う能管という笛は独特の甲高い音を出す為に、特別な内部構造になっており、ビギナー用でも1万円台なので、所持している神楽笛で、通常使う2オクターブの更に上の倍音を強引に出して模倣しましたが、合格出ました。

02. 真剣! - SHINKEN! - /Bun
こちらも初参加のゲストさんです。実は、何度かライブ現場でお会いしています。チップチューンの印象が強い方でしたが、上がってきた曲は意外にも生楽器系の波形を使った、ミニマルなサントラ路線の曲でした。緊迫感があり、時代劇のBGMとして使っても違和感なくはまり、シーンを盛り上げてくれる事でしょう。ストーリー性を感じさせる展開も良いです。Bunさん、演劇音楽制作のご経験もあるそうで、納得です。

03. 納豆侍見参 / Natto21
Natto21さんも初参加のゲストさんです。DS-10全盛期、DSを複数台使っての素晴らしいアンビエントの演奏を聴いた事がある方もいるのではないでしょうか。私は個人的に、DS-10のアンビエントではNatto21さんの前に出る人はいないと思っています。1度イベントにお呼びして、生で聴いた時は音色の優しさと美しさに本当に涙が零れ落ちました。今回のコンピでは、電子バイオリンの演奏が中心、ご自身でサンプリングした虫の音も取り入れた環境音楽の要素が強い曲ですが、バイオリンの旋律は時に優しく繊細、時に暴力的で非常に起伏に富んでおり、相当実験的な曲となっております。

04. 仕込み刀 - SHIKOMIGATANA - /コスモワークス (COSMOWORKS)
コスモワークスさんは2回目のご参加になります。前回(制御棒侍1)に提供された、最高にキャッチーでアッパーな和テクノはPVでも大活躍でした。今回は『コスモワークスというユニットの原点に戻る』と本人の仰った通り、アナログシンセサイザーをフル活用してのコスモワークス節全開の和風テクノになっています。如何にもアナログシンセ、と言った音色やメロディーが、シンセフリークにはたまらない内容です。

05. 木枯らしと太鼓持ち - Kogarashi And Taikomochi - / DJ zetu
レギュラーメンバーのDJ zetuさんによる曲。因みにレギュラーメンバーとは『言い出しっぺ』の事で、制御棒侍コンピの実現に大きく関わったメンバーの事ですw DJ zetuさんは今回もハウスで攻めて来ました。いつもよりもヨーロッパ方面の影響が感じられますが、見事に和の要素と融合させています。この方はDJなので、DJが求めるトラックが何であるのかをよくご存じです。展開と言い、迫力のある低音ベースと言い、完全にフロア向きの楽曲だと思います。

06. 今井鴉人参上! - Clotho IMAI Strikes! - / Akinori Nemoto
もう1人の言い出しっぺメンバーです。zetuさんに続いて、正当派4つ打ちダンスチューンで来ました。若干トランス的要素の入った、トーンの明るいハウスです。この方はの引き出しの多さは、制御棒侍シリーズを通して知りました。毎回どんな曲を出して来るのか、全く予想が出来ません。今回の曲は洗練された王道さを感じると同時に、とてもキャッチーなナンバーだと思います。曲後半の声ネタとリズムトラックの絡みが本当に気持ち良いです。

07. 抜刀隊 - Batto-tai - / 東條平八郎 + 無限軌道 (Tojo Heihachiro + mugenkidou)
制御棒侍2に続いての、2回目のご参加です。基本、ゲストを2連続で呼ぶと言うのはゲストさんにとって負担になりますので、やっていないのですが、今回はどうしても事情がありまして。快諾して下さってありがとうございました。前回の軍歌デステクノに続き、今回は軍歌ファンコット!しかも男気溢れるウタモノです(東條平八郎さんが歌われているそうです)。動き回るベースとフーバー系の強烈なシンセリード、そして軍歌と来れば、もう踊るしかない。これ、もしクラブでかかったら雄叫び上げますよ。

08. 緑ぬニライカナイ  (Under Control Edition) - MIDORI NIRAIKANAI - / CardiacTrance
恥ずかしながら私の曲です。今回、ダウナーな曲が多かったのでとことん脳天気でバカな曲を作ろうとして思いついたのがこれでした。 沖縄民謡とテクノを合わせたようなちょいBPM速めの曲です。恥ずかしながらボーカルは私で、子ども達と大人の2役を演じました。色々な所からオマージュしてきた声ネタはお下劣さ爆発。しかし制御棒侍は『下ネタから始まった、本気のメディアミックス・エンターテインメント』というキャッチフレーズを冠しているので、いいのです。最近Logic Proに環境を移しまして、この曲は事実上のLogic処女曲です。

09. Bon of the dead / 怖音(kowaoto)
怖音さんは実はレギュラーではなくて、ゲストさんなのです。皆勤賞です。この方の作る暴力的でハードコアなノイズ、音響の良いクラブで実際に聴いた事がありますが、凄いですよ。クラブのスタッフ曰く『低音で建物が揺れた』そうです。今回はiMS-20でしょうか、歪んだ音色と暴力的なシンセのフレーズは健在。いつもよりは『音域埋まってる感』が少なく新鮮ですが、それが曲全体に起伏を生み出し、暴力的なシンセリードを際立たせています。大きなクラブで聴きたいなぁ。

10. Lonely Soldier / CT+X
ゲストとしては2回目の参加のCT+Xです。CardiacTranceとX-traXによるユニットです。 日本人のツボを突きまくりの哀愁系の和風ダッチトランスで、ウタモノなので制御棒侍3の中でも特にポップな曲だと思います。X-traXさん曰く『エロゲートランス』。まぁ確かに言われてみたらそんな感じですね。色々と条件が重なってそうなったようです。しかし作りが本格的な事と、歌の歌詞が英語なのでそこまでエロゲートランスでもないかもしれません。歌詞、ボーカルは私が担当しました。初めてLogicを触った曲で、マイクの設定や音量のバランスなどがよく分からず、ファイルを渡されたX-traX君は頭を抱えた事でしょう。曲はキャッチーでポップですが、歌詞はすごく鬱です。白千代(制御棒侍)が幼少の頃、里で起こった『悲劇』についての歌で、幼い11歳の白千代が、か細い声で囁くように、今にも泣きそうな感じで歌っているイメージです。サビの部分は、少し成長した白千代が里での出来事を思い出し、絶望に叫ぶイメージです。オリジナルのボーカルはかなり感情が籠っているのですが、曲調に合わない上にヘタなので、X-traX君がずいぶん編集を加えてくれたようです。

11. 彷徨い刀 - samayoi-gatana - / [yakan]   
DS-10ではNine Inch Nailsを彷彿とさせるヘビィな電子ロックでお馴染みの夜間さんにオファーを出してみました。初登場のゲストさんです。DS-10きっかけでアナログシンセにハマり、部屋がモジュラーシンセで埋まりつつある、シンセフリークな御方ですw 今回の曲はアナログモジュラーシンセを駆使した、実験的要素の強い曲を書いて下さりました。一部リアルタイム録りだそうです。彷徨うかの如き不安感を誘うシンセのフレーズと、音数を抑えたリズム隊の絡みが非常にカッコイイ曲です。と同時に気持ち良いです。妙に陶酔感があって、音の良いサウンドバーでオンザロックのウイスキー片手にゆったりと酔いしれながら聴きたい曲です。三味線の音だけが唯一アナログシンセ由来ではないのですが、アナログ的手法で音の変化や激しい奏法などを再現されたそうです。暴力的とまで言える、激しい三味線のフレーズは必聴。

実験的な環境音楽からファンコットまで網羅した制御棒侍3、素晴らしいアルバムに仕上がりました!是非お買い求めください。